■ 21.花火、
-あと1日もあればこの[島]は[檻]としての役目を果たす。
どちらとも言えない空に[花火]が轟音とともに打ちあがる。
旧式大砲を使った打ち上げ[花火]とはなんとも粋な計らいだね、
打ち上げてくれたのはジセレカくんだった。
彼女はここでたくさんのことを学んだ一人だ。まさか料理上手だとは思ってもいなかったな。そして、島の材料で作れる中で最も最高な料理が振る舞われた。
2週間近くこの閉ざされた[時空]で生きていられたのは、[小麦のような実]のおかげだ。なかなかお目にかかれない[円筒状のきのみ]が変化した種なんだろうなと思いながら、すするラーメンの味はいままで食べた中で一番美味しかった。
帰ったあとは長い経過観察になりそうだ
海上を走る様々な様式の船は、彼女が打ち上げた[花火]の轟音と光を見た。
そのなかには[元の時空に帰る]ことを選択した人を迎えにきた船も含まれているだろう。