■ 『星の記憶』
赤座ちゃんと二人で飲んだ海水はしょっぱかった
頭ではわかってたけど 忘れてたな
海水ってしょっぱいんだよな
いつの間にか味がわかるようになってた
ちょっと不便な時もあるけど
いっか こうなったって事は こうなるって事だったから
俺は今でも空屋敷ちゃんに話した事が正しいんじゃないかと思ってる
確証は無いけど
出せる訳がないんだ 確証なんて
そこにいるのが俺達じゃなくても
俺達に関わる誰かがいれば
そこで生きてる 俺は 俺達は きっと
だから俺は赤座花子とあの海の水を飲んだ
赤座花子は続けるんだろう 絶対に
あの時の荷物 君に預けて正解だったと思う
帰ろっか 針の筵に