Eno.52 明智桜太郎

■ 明智桜太郎の事件簿3

「犯人X――七件島の魔女は、いったい誰なのか。いやいや、そんなことはある意味どうでもいい。アプローチが異なる」



「俺は常に、見たあるがままで分かることを重視していない。それはもっと適性のある人間がやればいい。だから。証拠や手掛かりから自ずと導きだせる、だれか(Who had done it)やどうやって(How done it)なんて二の次だ」



「俺は常に、Why done it-―”何故”、を追い求める探偵なのだから。」



「魔女は何故、多くの人間を殺す必要があったのだろう。何故、多くの人間を、死に至らしめる程の殺意を得たのだろう。」



「まずは状況を整理しなければならない。殺されたのはいずれも若者。大学生や新卒社会人……。共通点はそんなにないが、まあこういう孤島にわざわざ遊びに行くぐらいだから、金持ちが多かったみたいだ。あとは、その友達とかかな。」



「彼らは、周囲の知人の話によると、派手に遊ぶ為。パーティーのためにこの島に来ていたらしい。ま、大騒ぎするためっていうのかな」



「そして――そのすべてが、死んだ。………通常なら考えられない。まるでテロだ。しかも、爆発等で全員を吹き飛ばしたのではなく。……こんなことが、普通の犯罪者にできるだろうか?これでは、本当に、まるで」



「魔法みたいじゃあないか。

……却説(さて)」