■ 《54: アノーヴァ・ピィヴァルの日記 - 地を奪うもの》
どんどんと上昇し、迫ってくる海面。
……明日にはもう、ここを捨てて森の方に避難しないといけないだろう。
潮の満ち引きには、月の力が関わっているらしいけど、見た感じここの月はオルタナリアのと大差ない。
……あるいは海の水かさそのものが、増しているのだろうか。
例えば……どこからか、流し込まれているかのように。
人が別な世界から呼び寄せられることがあるのだし、モノや地形がそうならない道理はないのかもしれない。
……よその海や大地をえぐり取って我がものとする世界。考えてみると、恐ろしい。
神隠しというのがあるが、それもそういうことなのだろうか……