■ ここでいったんこまぁしゃる、りていく
やったこと
・もくざいをとりにいった きょてんにおさめた
・すごいうまいものをたくさんくわせてもらった
・(判別不能)
本当にまだ前夜祭だよな????
いや、みんな真面目に働いてたと思うんだよ…すごい真面目だったと思う。みんなで協力して、いろんなもの集めて。
脱出キットは…全員分集まったみたいだし。よかったよかった。これでみんな安心して船に乗ることが出来る訳だ。
誰もひもじい思いをしなくて済むし、誰かが怪我しても安心って訳だな。いいこと。
…赤髪の傘被った人と、釣りおじがキノコ食べ始めてから、全体の風向きがおかしくなったな……
ピンク髪の人とおっきい子は連続でキノコ食べていて。…4?5?連続は初めてみた。しかも全部ハズレ。どうなってんだこの島のキノコ。こないだの水着の人みたく、意識がキノコにならなくてよかった……
しまいには、帽子の子が爆発する始末だ。いやあ、初めの花火と大声にも驚かされたが、まさか自分自身が花火と化すとは………花火と化すってなんだ???ていうかあの真水本当に爆発するんだな??マジで???
と思えば、美味しい料理が口の中一杯に詰め込まれた。ピザからサンドイッチから……たくさん食べた。すごい美味しかった。こんなに贅沢なことがあるだらうか。
みんなで食べると、やっぱりより美味しい。誰かと一緒に食べるのは、しあわせの分け合いだな。
そして最後は、アヒルバトルが始まる始末だな。混戦も混戦。今、横で真っ最中だ。最後まで新技が出るの、最高に熱い。燃える。やはりアヒルバトル………げきじょうとりあたいはよくわからんが。専門用語だろうか?アヒルバトルの。やはり奥が深いんだなあ。
…………なんで俺は忘れてるんだよ……… 悔しい……キノコってなんだ????????アヒルバトルにも絡むのか???輝いてはいたぞ????
と言った感じで派手派手だ。どんな前夜祭だよ。
馬鹿みたいに騒がしかった。馬鹿みたいに話した。おかげで口の中はからっからだな。
でも、まあ。これが最後だからな。いや前夜なんだけど。
別れの際だ。みんな騒いでおきたいんだろうな。俺はそう。いつまでも話していたいくらいだ。
島っぽいのは、きっとこの島には似合わない。最強島だしな。明るさも、元気さも、どこまでも強いのだろう。
からっと最後まで、突き抜けるみたいな明るさで、別れられたらいいよな。
俺も、そういう別れがしたいんだ。
たわあまんしょんはすごかった…………あれが………たわあまんしょん………すごくて………すごい………建物だ………いいな……いい家だな………
◇ ◇ ◇
ひとつうてば、ゆめのなか
ふたつうてば、ゆめのらくえん
みっつうてば、とおきまたゆめ
よっつうてば、そこはげんじつに。
いかがでしょう、いかがでしょう。
よいくすりは、いかがでしょう。
あなたのしあわせなゆめでくらせる。
よいくすりは、いかがでしょう。
あなたもここまでおいで。
ゆめのなかへとおいで。
ゆめのなかで、わたしたちとくらしませんか?
あなたのすてきなゆめを、おきているひとにみせることもできます。
※使用量にはお気をつけください。
ゆめゆめ、おわすれなきよう。
─耳にしたフレーズ。宣伝だ。
◇ ◇ ◇
あまり良い生活ではなかった。
子供の頃の話だけども。
家族で、家族でもなくても良い、誰かと、食事を囲むのは、ほんのりとした、淡い香りの夢だった。
瞼の裏側に、何度も描いたそれ。
けれど、瞼の裏に書くたび、書くたび、それは歪んでいく。
食べる料理の不味さ。
不和に至る、食べている誰かの顔。
誰の顔かは、いまだにわからない。
ただ、箱庭に用意された人形のようだった。
あれ、これ、現実、だったかな。
母に名前を呼ばれて、カビたパンを食べた。
腹を下すが、ハエにたかられているよりはマシな味がしたような、気がする。ただただ、固くて、口の中の水分がなくなった、気もするが。
顔のない人形に、顔が見えて、それは暖かなスープを飲んで、美味しいと笑っている。
どっちが、どっちだったか、曖昧だ。忘れて、いるから?
なんだったかな…
母と父が座って、和やかに食事をしていた。
ちいさい窓から、差し込む光の暖かさを噛み締めた。
人形、ヒトガタは一体だけだった。皿を投げられ、罵声を聞いた。
瞼の裏の一人の暗闇でもこんなか、と嘆いた。
父が大声で母を怒鳴り立てていたような気がしたが、結局は甘いお菓子を山ほど食べて吐き出している。
─!
─!
─!!
理不尽な声。奇声をぶつけられるたびに、適当に名付けられた名前で殴られる。
あ、
・なまえを、おもいだした