■ 其の十七 喧騒
人生で一番うるさかった時間かもしれない。
けど、楽しかった時としても一番二番を争える、かな。
俺はうるさい場所が嫌いだ。
乱痴気騒ぎには平穏なんて存在しない。
耳障りな叫び声。
目障りな光景。
そんな所はまっぴらごめんだ。
だけど今日俺はいつもとは違って声を張り上げたり
分けてもらった飯を食べながら喧騒を受けていたのに、
全く不快感は無かった。
むしろその逆、ってね。
すごく面白いと思ったんだ。
今は俺達が島から脱出する一歩前。
正直な所寂しさを感じている、
きっと帰ればもう二度と皆の誰とも会えない。
俺達の中で俺と世界が一緒のやつは居ない。
これは断言が出来る。
一部の奴は同じっぽいか、時代が違う……とか、
そういうのは聞いたような気がする。
ちょっと羨ましい。
お茶のつまみに思い出を語れるんだろうな。
もう俺が騒いでるのを見ても大丈夫な皆とお別れだ。