Eno.37 『幸福を運ぶ青い鳥』フォグ

■ こうかいにっし:みんな

いよいよみずがあがってきた。きっときょうが、このしまですごすさいごのいちにちになる。

きのうはみんなでウタゲをした。おいしいものをたくさんたべて、いっぱいおはなしをした。オレはあんまりはなすのがとくいじゃないからほとんどきいてるだけだったけど、ジセレカサンがかれーやらーめん、そるべをつくってくれたり、セトサマがいっぱいさんどいっちをつくってくれたり、とってもたのしいいちにちだった。

……このむれとすごすのも、あといちにち。
オレはむずかしいことはあんまりわからないけど、みんながかえっていくばしょと、オレがかえっていくばしょはたぶんちがうんだとおもう。サートサンイヴァーナサンはひょっとしたらまたあえるかもしれない、そんなちかいにおいをかんじたけど、きっとこれがさいごになるだろうな、ってひとはたくさんいる。

オヤブンのまねをしてなんとなくかいていたにっし。オレはいまになってやっと、なんでかいていたのかわかった。
どこまでもつづくすいへいせん、なにもないあおいろのせかいをすすんでいくためには、オレがいまどこにいるのか、ちゃんとりかいしなくちゃいけない。
むれのなかまも、ずっとずっといるわけじゃない。それぞれにたびだちがあって、でも、いつかいなくなるとしてもひとりだってわすれるべきじゃない。
だから、オレはもうわすれないようにこのにっしをかく。