■ こうかいにっし:みんな
いよいよみずがあがってきた。きっときょうが、このしまですごすさいごのいちにちになる。
きのうはみんなでウタゲをした。おいしいものをたくさんたべて、いっぱいおはなしをした。オレはあんまりはなすのがとくいじゃないからほとんどきいてるだけだったけど、ジセレカサンがかれーやらーめん、そるべをつくってくれたり、セトサマがいっぱいさんどいっちをつくってくれたり、とってもたのしいいちにちだった。
……このむれとすごすのも、あといちにち。
オレはむずかしいことはあんまりわからないけど、みんながかえっていくばしょと、オレがかえっていくばしょはたぶんちがうんだとおもう。サートサンやイヴァーナサンはひょっとしたらまたあえるかもしれない、そんなちかいにおいをかんじたけど、きっとこれがさいごになるだろうな、ってひとはたくさんいる。
オヤブンのまねをしてなんとなくかいていたにっし。オレはいまになってやっと、なんでかいていたのかわかった。
どこまでもつづくすいへいせん、なにもないあおいろのせかいをすすんでいくためには、オレがいまどこにいるのか、ちゃんとりかいしなくちゃいけない。
むれのなかまも、ずっとずっといるわけじゃない。それぞれにたびだちがあって、でも、いつかいなくなるとしてもひとりだってわすれるべきじゃない。
だから、オレはもうわすれないようにこのにっしをかく。