Eno.132 死なずの獣、回向

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

海から手紙が届いた。

この島で目覚めた時に拾ったものと同じように、瓶に入っていて、くちゃくちゃになった紙をなんとか乾かして使っているような手紙。
その手紙の主もまた、島に遭難して、海面上昇を受けて島の脱出を図ろうとしているようだった。

わたしはのんびり飲み水作ったり果物を絞ったりしてただけだけど…この手紙が流れてきているということはもう、拠点のすぐそこまで水が来ているらしい。
前夜祭に水を差したくないから黙っておいた。(水だけに)



…手紙かあ。

わたしも書いてみようかな。
瓶と便箋の組が倉庫にいくつかあった筈だし…
人もすなる手紙がどうとかってやつだ。

書くならそうだなあ…この島の記録とか?

でもこの島で起きたことを伝える、のは混乱しそう。
楽しさを伝えられないのは残念だけど…というか他の島で宜しくやってるとか書かれても知らんがなって思われそうだけど…島暮らしで重要なところだけ書いとこう。

けいぐ。
あれ、かしこだっけ。そうそうだっけ…?