■ 7日目その7:脱出キット
作った。有り余っていた時間が溶けた。
倉庫のものも使わせてもらって、3つ。
ひとつは自分で持っておく。残りは倉庫に入れておけば、時間ギリギリで慌てることが少なくなるはず。
きっと父さんは僕の分も余分に持っちゃってる。でもその心配はないよ。そのキットは他の必要な人に渡してほしい。
灯台や花火もたくさん用意したから、多分近くを通る船は僕たちに気づいてくれるとは思うんだけど。
そういやナンは言ってた。救助に来た船は異世界同士を移動できたって。でも、僕たちが自力で船を作って脱出したら、行き着く先の世界はどこになるんだろう?
いや、父さんが時空魔法で世界転移出来るのは知ってるし(僕を追ってきたのもそれを使ったんだろう。命を削るから、正直やってほしくない)、母さんの仲間のエルフのおじいちゃん魔術師も次元を超える魔法を使える。でも、この島の人全員をそれで送り届けることは出来ない。
頼ってはいけない。