■ かえろう。
脱出の準備が終わったとのことで、脱出用の保安用品が配られました。
ひとりひとりに調整されたそれにとても驚きました。
戸狩さん、空屋敷さん、小鳥遊さん……
それに材料集めに奔走したみんなに、感謝しないといけませんね。
そしてその後に。例の……謎のレシピ。星の記憶、を見ました。
まるで何かのサバイバルゲームのオープニングのような歴史。
少し感動しました。そして、納得も。
皆さんは別の何か、を期待していたようですけれども。
小鳥遊さんの叫びは……少しだけ、苦笑しました。
そのことは御坂さんから聞いて知ってはいましたけれど。
私は帰らない、訳にはいかないですから。
こんな私でも家族はきっと、心配しているでしょうし。
……でも、少しだけ。少しだけ、その気持ちも分かります。
最初は絶望から始まったこの島での生活ですが、
気が付けば結構楽しく過ごせていました。
ここから離れるのは名残惜しくて。
東京の生活が楽しくないのなら、なおの事、でしょう。
私ができることは多くはありませんが、
せめて彼の学校生活が楽しいものになれるよう、協力できれば、とは思います。
かけやんさんと鉄原さんと遊ぶ時、小鳥遊さんも誘ってみようかな。
もんはんは4人で遊べますし。
船での旅がどれくらい続くのかはわかりませんが、
これからはただ願うのではなく、ただ流されるのではなく、
もっと行動をしてみようと思います。
皆さんと一緒に帰るために。
皆さんと一緒に居るために。
一緒に、帰りましょう。