Eno.140 レイ

■ みおわったえいがのまきもどしのような

たべたもの
・かれー
・すてーき
・らぁめん

あとやったかんをすこしあつめた。まんぞく。


筏でなんでみんな飛び出していくんだよ…………

男なら乗るべきなんだろうか。ロマンは正直めちゃくちゃわかるんだけども。
いや……自作の木の筏で……船原に自分の手で漕いで出る……少し楽しそう。たしかなろまん。
でも普通に危ないからな!一人船原に出たらみんな出ていくの、いつもの島の現象だなあと思うが。………あとでこっそり出てみようかな……………………………
爆発する真水は撒かれるし。俺もうっかり爆発してしまった……


筏にはならなかったが。とりあえず、他のやった感を集めてみた。
釣りやモリを使ったことなかったんだなあ…ずっと森にいたからなあ。
あと、弓矢も使ってみた。ウサギが取れて、よかった。でも、弓矢って集中力使って疲れるなあ……弓が使える人は、よくやる…

相変わらず美味しい料理が振舞われているのはすごく嬉しいけどな。
カレー、特に美味かった。ルーの味の深みと、炊き立てのご飯。一緒に口に含むと、どうしてあんなにうまいんだろうなあ。

美味しいものと、楽しい人の喧騒。

いよいよ、それも、あと少し。

この後は、宴でもやるんだろうか。



そのあと、だなあ。




◇ ◇ ◇






針を刺せば、そこに空いた穴から、冷たい、自分の体温と馴染めないような、液体が、中に、入ってきて、混ざっていく。
混ざっていく時、曖昧になるのだけれど。
先に押された、肌の刻印がじんじんと熱くなっていくから、とても暴れていた。
チャリチャリ、と鎖の音が、部屋の中に響き渡って。

暴れ疲れたように、眠った。



目を覚ましたのだっけか。

眠りの中だっけか。








ナイフを刺せば、そこに空いた穴から─
自分の体温と─
混ざりはせず、曖昧になりもしない。
ただけたたましい、その人の声が、自分の頭をガンガンと揺らしていた。



─!

─!!


煩かった。


兎に角、五月蝿い。

夏の暑い日だったか、隙間風厳しい冬の日だったか。

それらは本当に、忘れてしまったけど。


その日は、特に煩かった。


力で、もう負かすことができるようになっていて。


別に、家に戻らなくてもよかったのに、結局そこにしか居場所がなかったこともあって。



それまでの煩さが溜まっていたようで。

あとは貧しさと。



そうして、後は、










ふつうの、あたたかさが、ほしかったんだけどなあ。