Eno.37 『幸福を運ぶ青い鳥』フォグ

■ こうかいにっし:ふなで

いよいよ、しまがしずむ。
みんなあわただしくにもつをかくにんして、ふねにのりこんだ。しばらくはふなたびだけど……ここでこうして、みんなとすごすじかんはおわる。
ななかい、たいようがあがって、しずんで。ながくはなかったはずなのにとってもながくかんじた。それなのに、まだまだたりないような、ふしぎなきもちだった。

ふねにのるとき、サートサンと、セトサマと、サミュサンからオタカラをもらった。
オレは、どうしてオヤブンオタカラをあつめるのか、わからなかった。でも、いまならわかる。

みんなからもらったオタカラ
メグルサンにつくってもらった、おまもり。
サートサンにもらった、ぴかぴかのきんか。
セトサマにもらった、ほうせきのくびかざり。
サミュサンにもらった、きれいなゆびわ。
そして、みんなでちからをあわせてつくった、このふね。

これは、だれにも、オヤブンにだってわたさない、オレだけのオタカラだ。

オヤブンをたすけたあとのこと、かんがえてなかったけど。ぶじにまたたびがはじまったら、オヤブンにはなしてみよう。もっともっと、せかいをたびしたい。
いろんなところをたびして、またみんなにあいにいきたいから。