■ こうかいにっし:ふなで
いよいよ、しまがしずむ。
みんなあわただしくにもつをかくにんして、ふねにのりこんだ。しばらくはふなたびだけど……ここでこうして、みんなとすごすじかんはおわる。
ななかい、たいようがあがって、しずんで。ながくはなかったはずなのにとってもながくかんじた。それなのに、まだまだたりないような、ふしぎなきもちだった。
ふねにのるとき、サートサンと、セトサマと、サミュサンからオタカラをもらった。
オレは、どうしてオヤブンがオタカラをあつめるのか、わからなかった。でも、いまならわかる。
みんなからもらったオタカラ。
メグルサンにつくってもらった、おまもり。
サートサンにもらった、ぴかぴかのきんか。
セトサマにもらった、ほうせきのくびかざり。
サミュサンにもらった、きれいなゆびわ。
そして、みんなでちからをあわせてつくった、このふね。
これは、だれにも、オヤブンにだってわたさない、オレだけのオタカラだ。
オヤブンをたすけたあとのこと、かんがえてなかったけど。ぶじにまたたびがはじまったら、オヤブンにはなしてみよう。もっともっと、せかいをたびしたい。
いろんなところをたびして、またみんなにあいにいきたいから。