■ 【ニケラの無人島備忘録:終】
ド忘れしちまう俺の為に。
そしていつかこれを見るかもしれない誰かのために。
よう。俺はニケラ。ニケラ・アンリマハドだ。
あんたはもしかしたらこんな何もない無人島に
放り出されて混乱してるかもしれない。
この島に人はいない。アンタは自分の身だけが頼りだ。
ただ、希望が無いわけじゃない。
この島の付近には7日おきに船が通るらしい。
アンタが何かしらの方法でコンタクトを取れれば助かる
可能性もあるかもしれねぇな。
あるいはあんたに造船の技術があるなら船を作ったっていい。
陸まで漕ぐことが叶わなくったって7日目を逃した後14日目を
目指すことができるように・・・
おっと、大事なことを忘れてたな。
この島は数日おきに海に沈むらしい。
一度沈んだ島がどれくらいでもう一度姿を見せるのか・・・
それは俺にもわからねえ。
ただ、もしここまで読んだアンタがまだ生きる意志があるのなら、
今アンタが何をすべきかはもうわかるはずだ。
まずは飲み水を得る方法を見つけろ。次に食料確保の方法。
それが済んだらある程度荷物を持ち運べるように工夫し、軽度の狩りの支度をするんだ。
木をまめに、そして大量に工面しながら皮を得るんだ。
最初から最後まで大切になってくるのは木材とロープ、そんなとこだろうか?
やることはわかったな?
よし、それでいい。
さぁ動け!!!
・・・そうだ。もしかしたら、
アンタもまた俺と同じように何人かの漂流者とともに
浜に打ち上げられてるかもしれない。
あー、俺はそいつらを見られないから適切なアドバイスはできないが・・・
信用してみてもいいんじゃねぇかい?そいつらこそが、
あんたに残されたもう一つの希望さ。
俺は完全に全員を信用できたわけじゃなかったが・・・それでも随分助けられた。
俺の憶測が正しければ明日・・・あるいは明後日くらいにこの島は沈む。
これから先、俺がどうなるのかはアンタは知らなくていい。
自分の出来ることを、できる限りやってくれ。
後悔だけはしないようにな。
それじゃぁあな。
達者で。
追伸。もし、漂流者の中に身長の低くて、腕が丸太みてえに太くて、義軍のマーク(♡←こういうやつだ)を入れ墨入れてる豪快な笑い声の男がいたらこう伝えて欲しい。「ニケラは大将を今もまだ待ってます。」って。