Eno.173 嶋 流去

■ 乗るか、残るか

たとえ沈みつつある島に留まっても、救助の目は既に出ている。
どちらを選んでも、ここでくたばる心配は無いだろう。

それなら、最後までこの不思議な島を調べてみるのも悪くはない。
悪くはない…のだが。
縁にもたれ、甲板ではしゃぐ連中を眺める。

「子供が多いんだよなぁ…」

島の7日間を生き延びてきたのだ、個々の能力は認めている。
それでも、まだまだ精神的な支えを必要とする年頃には違いない。
俺が言えた立場ではないが。

「…行くか。新天地」
あいつらの船に乗って、元の世界に帰れなくなったら。

その時はその時さ。