■ 『さいしょ』になる便箋
いつか、ここに流れ着いたあなたへ。
この手紙を、いつか同じ場所に流れ着いたあなたのために残します。
まずは一度深呼吸をして、落ち着いてから続きをお読みください。
結論からいえば、ここは絶海の孤島とよばれるような場所です。
そして、理由はいろいろありますが、この島はあまり長く住むには適しません。
───みんなと協力して、楽しく過ごせたら、
長く住みたいと思うようになるかもしれませんが。
蒸し暑い気候。
強い日射しと不安定な天気は、訪れたばかりのあなたには慣れないかもしれません。
潮の満ち引きが著しいこの海。
この島は、早くて数日、長くても数十日で、海へと沈みます。
でも、望みはあります。
七日ほどに一度、この辺りに船が通ります。
彼らに助けを求めてください。狼煙で、花火で、灯台で、呼びかけてください。
──だって、"彼ら"は、ここに人が流されていることを、おそらく知ってるはずですから。
あいにく物資は残せませんが、役立つもののレシピを記しておきます。
私のいた頃と変わりなければ、この島で手に入り作れるはずです。
まずは、「水の集め方」────