Eno.20 スイ

■ 終わり

かねてから決めていた宴が始まった。
始まってしまったの方が正しいだろうか。

それぞれがこの時のために用意した料理を囲んで、酒を酌み交わしながら行われた。

きっとこれが最初で最後の宴かもしれない。

書き置きにはまた会おうという言葉が多く書いてあった。
本当にそうなら、そうだといい。そう願いたい。

本当にまた会えるといいな。

船に揺られながらぼんやり思っていた。

揺れる。意識が揺らぐ。












どこかでそう願う自分がいた。
願っても必ず叶うなんてことはないのに。
あぁ、なんて














水の音がする。
視界が揺らいでる
身体が水中に浮いている。
…そうか。やっぱりこれは、








「終わるな」

























『おかえりなさい。楽しかったですか?』