■ 最期の日
七日間。
長すぎた修学旅行が終わろうとしている。
必要最低限の荷をまとめ、船に乗り込む。
船上にはもうほとんど皆集まっていて、
城内が言い出したライブとやらの準備はほとんど済んでいるようだった。
遠巻きに、そこにいる顔ぶれを眺める。
ここに来るまで大した関わりもなかったクラスメイトも、
ここに来ても大して関わらなかったクラスメイトも。




見つからなかった顔は甲板にいないだけか、それとも本当にいないのかは今は定かではない。
それでも、果ての島高校2年1組はきっと皆で揃って帰れるはずだと信じることにした。
今まで通りの、いつも通りの教室に戻ることはないだろう。
2年1組はきっとこれからも変わっていく。
海の満ち引きのように、引き寄せられては離れていくのを繰り返しながら。
「…………俺も帰るとするか」
2年1組の『ヒナタ』は、明日も生きることにした。