Eno.215 ウィンブルーム・モーゼル

■ 【演劇:星の海を征く者達へ】



 私達の冒険—修学旅行—は終わった。

 とんだ修学旅行だったし、無事に戻った時に私達の船は不審船扱いを
 あの海賊のトーンで海上保安庁、海上自衛隊の艦船に受けたし……。

 ただ不思議な事に、私達が降りてから船はどこかの企業が接収したのか
 すぐに片付けられたように無くなってしまった。










 そうして、私は今……文化祭で出す舞台演劇の台本を書き終えた所だ。
 ハテコーの文化祭はどの学校よりも自由で、出し物も自由。
 勿論、同じクラスで複数出すなんてこともある。行動力と自主性、
 そして開拓する精神の賜物だろう……。

 私はその中で、2年1組全員で行う演劇を出したいと提案した。

 そう、私達が視た『星の記憶』の物語。












 私達が紡いだ、7日間の興亡史。
 
 その名は————— 『シマナガサレ~星の海を征く者達へ~』。



 ……。


 ……。



























 縞ニーソを履いて私服に着替えた所を縞三八さんに見つかってしまった……
 そのまま船の奥に連れ込まれたが、七海さんが何か爆音を出すつもりだったらしく
 厚意で避難させてくれたのだと思う。

 ……言う気は無かったけれど、特別な感情を抱いてる、って事だけは伝えた。
 彼女が居なければ、健気に頑張りアヒルを浮かべ、水着姿でもへこたれず大自然に
 立ち向かっていった彼女が居なければ7日間も頑張れなかった気がする。

 ……実は、私のインターナショナル時代の縞ニーソ姿がネットに流出している。
 どこで誰が使ってるかは知らないが、悪用されてなければいいかな、という次第。




 鉄原サンは私に元気と勇気を貰った、と言っていた。

 思えば、人は誰かに元気と勇気を貰い、そして分け与えるのだろう。
 だから、あの海での冒険やシマの生活も頑張って過ごせたのだろう。

 そう考えると、私達の修学旅行は……凄く良い物となったのではないか?


 ……嬉しい限りだ。 星の記憶は、今日もどこかで————————