Eno.263 折林 枯枯

■ 島での生活を振り返って

一言で言えば、『よかった』と言えると思う。

得難い二人の…
…………友人に出会えたからだ。

それをきっかけに、
俺も生きる理由というか、
人生の目的を見つけられたからだ。

今まで面白いと思えることなんて何もなかったが、
それは環境が悪かったのか、
俺の感性が悪かったのか……

ともかく、極限状態とも言える生活の中で見た二人は、
とても魅力的に見えた。

いつ死んでもいいな、と思っていたのも、勘違いだったのだ。
良いものを見つけられなかっただけで……。

指輪を選ぶ、なんて約束を、サキさんとした。
リッカちゃんにも、何かあげたいと思っている。

俺が、二人をどういう目で見ているのか、
見たいのか、どうなるかなんてわからない。
それでも、可能性がある限り、歩き続けたいし、
決めつけたくないんだ。


これからの日常が、楽しみだ。
俺はもう空虚じゃない。