Eno.273 ゼン

■ 猫 最終章

そうして数々の出会いや冒険を経て、俺は主の元に辿り着いたのだ。


主ただいま~~~~。


「ゼン~~~、あんたどこ行ってたの。ふらっといなくなって」


いや~ちょっとね、今後の猫界を左右する重要な猫サミットに呼ばれちまってな~。
そんでその議題が・・・


「嘘つけ」


はい、すいません・・・本当は無人島に多数の人と漂流して和気藹々と過ごしつつ協力して脱出しました・・・


「嘘つけ」


いやいやマジマジ、こっちはマジだって。
十何人かぐらいいた面子と厳しいサバイバルを乗り越えてきたんだって。
そいつら全員の名前とか聞いてきた境遇とかだって言えるぜ。マジ。


「ああそう・・・ともかく、どっか行くときはちゃんと行先言ってから行きな。
 あんたみたいなのでもいなくなったら心配するし、困るんだから」


主・・・そんな優しい言葉かけれたんだな・・・♥


「どんな冷血と思われてんの。
 それより、そろそろまた別の所にいくよ」


そうかい。また有力な情報はなかったか。


「そうね。情報が少なすぎるから、仕方ないと言えばそうなんだけど」


じゃあ道すがら俺の冒険譚を聞いてくれよな。
今回はマジで大変だったんだぜ~。


「はいはい。ほら、準備しな。もう数日したら出るから」


はいよ~~~。


主は相変わらずだな。我慢強いもんだ、俺なんか猫缶出されたら2秒もたないのに。
さて、次は何処に行くのやら。

今頃はあの島にいた連中もいい感じに落ち着いたんかね。
もしかしたら、旅先でばったり・・・なんてこともあるかもな。
その時はごろにゃん運動を世に広めてもらう役割を押し付けてやるぜ。ぐへへ。