■ 忘れないように綴るから
拝啓、あたしの大切な友人たちへ。
あたしたちのスリルと友情でいっぱいの日々も過去として過ぎ去って。
これからのあなたたちは、どうしていくのかしら。
島での生活が終わってしまうのは、寂しい気もするけれど、物事にはいつも区切りがあるものだし。
それに、この終わりは始まりでもあるわ。
だって、同じ島で過ごしていて、離れたくっても離れられなかった友人同士よりも、
別々に暮らしているのに、会いたいから会いに行く友人同士の方が、なんだか絆を感じるじゃない?
だからこれも、ステージアップのためのファーストステップよね!
……なんて、あたし自身も寂しいから、こんなことを言うんだけど。
これ、秘密にしてね?
素直な気持ちを言葉にするのが照れるタイプじゃないけれど、
こういうのって、見返したらきっと素敵な思い出になるから。
だから今、こうしてペンを取ってみた。
これからのみんなへ、あたしから。
ユーサ。最後のステキな贈り物、本当にありがとう!あなたの用意した道具や道路は島のQOLを爆上げしてくれたわ。きっと母星でも勤勉な働き者なのね。なんだか目に浮かぶみたい。
あと、七色に光るあなたをまた見たいんだけど……ボディの標準機能として実装できたりしない?
カラヨリ。一緒に分け合ったお菓子の味、集めてくれたアヒルたちの顔、あなたの話してくれた星の光景!どれも色褪せない記憶になりそうだわ。あなたのそばでは、どんな景色も感触も、夢のように柔らかく思えたもの。
それから……あの本体(?)の柔らかそうなフォルム!あれをいつか思い切り抱きしめてみたいの!いつかお願いね、なんて。
ナツミ。この島の中でリーダーを決めるならきっとあなたしかいないわね。出身もやることもメチャクチャでバラバラなあたしたちのこと、ちゃ〜んと引っ張ってくれてたのは、あなただと思ってる。
次に何かに巻き込まれた時には、きっとあたしのことも呼んでよね?頼りになるんだから!
スモモ。いつも突拍子もないあなたの発言も行動も、ついつい目を奪われちゃうくらいミリョクテキだったわ。島を離れた後も、観客で居させてもらうつもりだから、覚えておいてね!
ところで。愛と友情は足りていて?不足したなら、いつでも駆けつけてハグしてあげるわ!
タンバ。この慌ただしくて危険でいっぱいの日々に、あなたの存在は……とってもジュウヨウだったわ!
いつでも側にいて、時に励まして、時に一緒に喜んでくれる。そんな誰かがどれほど大切かあたしはよく知ってるんだから。
ケガが絶えなかったのは、いただけないとこだけどね。自分も大切にすること!
カルル。危なっかしいけれど頼りになるあなたが同じ島の仲間でホントに良かったわ。
あなたの用意してくれたいくつかの道具や生命線。その服装に恥じないサポートぶりだったもの。
……実際、あなたが多忙そうな身の上じゃなければ、ウチで働いて欲しいくらいだったわ、なーんてね。
ホントはこんな薄っぺらなノートじゃ書ききれないけれど……。
ま、全部を書き表す必要もないわよね。
明日だって、明後日だって……書き出せるし、伝えられるわ。だってあたしたち、今日で終わりってわけじゃないんだもの。
……ね、みんな同じ気持ちよね?なんて、答えはいらないわ。分かってるもの!
あなたの素敵な友人、ベルベリィより愛を込めて。