Eno.61 碧きワダツミの兄妹

■ いつか、何処かからの瓶箋 -『みんなへ』

――漂流から、其々が生還して。

其々の時間が過ぎた頃――



* * * * *



はいけー、アノーヴァさん、サメーンさん、マギサさんとシズクさん、リーバさん。



みんなのところでは、どのくらいのじかんが、たったのかしら。

わたしは、にいさまたちと、おとうさまやおかあさま、みんなのところに、もどれました。

おうちは、こわいりくのひとたちにおそわれたとき、めちゃめちゃになってしまったけれど……

いまは、ひなんじょ?の、あるむじんとーのうみで、くらしています。



わたしたちのおうちが、こわいりくのひとたちに、おそわれて。

それで、わたしとにいさまだけ、なんとかにがされて。

そのとちゅうで、へんなかいりゅーにまきこまれて、にいさまとはぐれちゃって、みんなとであいました。



おうちをめちゃめちゃにした、こわいりくのひとたちは、こわくないりくのひとたちに「めっ」ってされた、らしいです。

こわいりくのひとたちは、「せーしょくしゃ」っていう、きょうかい?っていうところにいるひとたちのいちぶ、だったそうです。

わたしたちのおうち、めちゃめちゃにしたのがわかって、きょうかい?から、はもん?されたって。

おなじひとたちが、めちゃめちゃにしてくることはもうないはずって、おかあさまたちがいってました。



みんなとであえた、きっかけは、とてもかなしいこと、だったけど……

でも、みんなとであえて、みんながやさしくて、ほんとうによかった。

ほんとうに、ありがとうございました。



もし、またあえたとき。

そのときは、まえみたいに、ひつだんじゃなくて。

ちゃんと、こえで、おはなしできると、いいなぁ。



あのしまで、さいしょにみつけた、おてがみみたいに。

いつか、みんなのところに、このおてがみが、とどきますように。



――エスティ・ディオスメール より




* * * * *



エスティ
「…………」


バーティ
「エスティ?
 何やら上の空だが……」


エスティ
「!
 ん、んと、だいじょぶ……なんでも、ないの」


バーティ
「なら良いのだが……我慢や遠慮はしなくて良いのだからな?
 あの時の傷や体調は粗方治ったようだが……
 何処か痛かったり辛かったりしたら、ちゃんと言っておくれ」


エスティ
「ん、うん」





エスティ
「…………」









エスティ
。o(……かえってきてから。
  ごはん、ものたりない、なんて……いえっこないもの……)





――そう。

あの日々で陸の食文化に何度か触れた結果、胃袋を掴まれた等とバレるのは……もうちょっと、先のお話――



~おわり~