Eno.514 サミー・クリアライト

■ サミーのいつかの記録3

ベルちゃんへ、長い時間放ったらかしにしてごめんなさい。
いま隣にいる人は今までやってたことを放り投げてまで一緒にいたかった人で、
それに縋り付いてしまっていて、ずっと現実から逃げていました。
決して裏切りたかった訳ではなかったんです。

でも、もう逃げないことにしました。一緒にいてくれる人が一緒に歩いてくれるからです。
……もしかすると私のことを忘れてるかもしれません。それでも、もう一度あなたに会って、
私の歩く道を支えて欲しいなって思いました。

あなたにしかできないことはあります。もう一度お友達になってくれますか?

サミー・クリアライト


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手紙をこっそり船の中で書いていました。
島にいる間はまともに筆を持ったりする暇も無かったので、
こうやって空いた時間で、島の出来事を思い出しながら、一つずつ書いています。

ナダさん。こんな頼りない私達に色々教えてくれたり、指示してくれてありがとうございます。
とっても頼もしかったです。今度は魔法、見せたいですね。

のぜさん。あんまりお話する時間とれませんでしたが、それでも島のみんなのために
いろいろ作ってくれたり支えてくれたりして嬉しかったです。ありがとうございました。

ぽん子さん。足りない人手を体を張ってあちこちに出向いてくれて助かりました。
ところでたぬきって本当は食べられるのでしょうか?

みのりさん。過去話を風呂場でしているのをこっそり聞いてました。すみません。
過去は決して消えたりしませんが、一緒にいられる人のおかげで新しい自分に出会えるといいですね。

滝沢さん。一緒に海辺の探索に出かけてくれて頼もしいなって思いました。
水着仲間ですっ。明るく優しくて素敵だと思いますよ。みのりさんを大切にしてあげてくださいね。

りあちゃん―――……。


………。


りあちゃん。今までの私って、私はりあちゃんだけがいればいい、なんてケチなことをずっと考えていました。
今はそう思いません。
あっそうです。私があの日、海辺で一緒にお話したときにつけた明かりのことを覚えていますか?

あの火は、私が魔法でたやすく点けた火じゃないんですよね。
あれは島のみんなが協力してやっと点けられた火を、絶やさないようにみんなで協力して、
わけあいながら手に入れた火なんですよ!

島から脱出できたのがみんなのおかげなように、あの火を手に入れられたのはみんなのおかげでした。

だから、私とりあちゃんが、どこにいても迷わないように灯しているこの明かりを、
私とりあちゃんと、そしてみんなのために、消えてしまわないようにこれからも頑張りましょうっ!