Eno.62 ノーゼ

■ 狩猟記録16

何処か彼方の無人島が、海に沈んで幾数日。

帰って来た森は、今日も獣が息衝く。

狩人は、何事も無かった様に。

何時もと同じ、弓を持ち。

何時もと同じ、矢筒と鉈を下げ。

何時もと同じ、狩りに向かう。



何時もとは違う、不便な時計を首にかけて。

「明日の事を考える為にー。
 まずはご飯を手に入れよっか。」


狩りの時間は、まだ続いている。

生き行く限り、何時までも。