■ LOG#XX

「――まあ、突然にキミにこういう話をするのは私も迂闊だったよ。
キミもキミだが、私も私だ。すまなかった」

「い、いえ、わたしもその……面目ないです」
あの島から船出を経て、別れと共にわたしの世界まで送り届けて貰ったあと。
大学で戻ってきていた"先生"と出くわせば、当然一悶着もあり……
結論から言えば、異海での探索でお世話になった方の当面の扶養者となったり、
その方々と親しくなったり、恋人と呼ばれていたり……

「いややっぱ恋人じゃありませんか?!!!?!?」
ま、まあ、わたしはもう吹っ切れたからいいですけど……
というか、先生、モテるんですねえ……わたしが惚れただけありますねえ……へへへ……
話を戻して。
持ち帰った様々(なんとか監査をすり抜けれました)を換金して
そこそこの額を得た私は、いま『こんにちはネット』のサーバーをバージョンアップしています。
端末のアップデータとかも用意したりして……今からでもお話するのが楽しみです。
私の世界時間でもう暫くは掛かりそうですが、待っていてくださいね。

「そうだ。かの海では言葉が通じていましたけれど。
本当はきっと、違う言葉で喋っていたと思うんですよね。
だから……繋がったら、まず翻訳を通さず伝えたい言葉があるんです」

「……これは、私の世界の私の国の挨拶で、わたしが好きな言葉なんです。
たった一言の挨拶なのに、そこから自然と色んな話へ繋がっていくんですよ。それは――」

「――こんにちは!」