■ お別れ
沈みゆく島をいつも通り探索する。
いつもの島でいつもの道なのに一人でいると時々不安になる。
そんな事は無いんだろうけど、沈んでいく島がまるで深海へ私を手招きしてるんじゃないかって
やっぱり、海はまだ怖い。
そうだ、あれを捨ててなかった。
この島に来てすぐ、拾った筆記用具で書いた遺書。
……今思うと笑っちゃうわ。
遺書を書くなんて未練がましい事をしている自分にも、今思えば遺書なんて書いた自分にも。
これと一緒に今までの私とは完全にお別れ。
この島と一緒に深い海に沈んでね。
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いつものように帰ってきたら良い匂い
ノーゼが小さな体で料理を作ってくれてた。
本日のナダ島の献立はなんとカレー
すごいわよね、人の手が全くない島だったのに7人で協力して今ではカレーが食べられるくらいになっちゃった
カレーを食べながら、ナダから例の機械を預かった。
これがあればナダと話ができるっていう優れもの。
絶対に無くさないようにしないといけないわ。
でも、刹那も物を無くさないの苦手みたいね…。
2人で相談した結果、金庫に保管することにした。
1日1回、刹那と一緒に金庫から出してナダの声を待たないとね。
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もうすぐ出港ということで皆で倉庫の物を食べたり処理したりをすることになった。
ナダのぬいぐるみ、ちょっと欲しかったな
刹那とかき氷を分けて食べちゃった。
……そういえばあれって間接だけど
なし!この話は無しよ!
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サミーの打ち上げた七色の花火
とっても綺麗だった。
夜空に広がる花火はとっても綺麗で
でも、しばらくすると目の奥に広がる残像だけになって消えていった
もう皆とのお別れが近いんだなって、ちょっと泣きそうだった。
でも、きっとまたナダの機械でお話ができるから
お話ができるならきっと会うことだって……
きっと、できるわよね。
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これからは新しい暮らしが待ってるのね。
希望もあるし、もちろん不安もある。
戦争の事や、……薙刀もって出てくるっていうおばあちゃんとか。
でも、やっぱり楽しみ。
どうせ死ぬ運命だって悲観して、悪態をついて、偉そうなこと言って気を紛らす日々は終わり。
刹那が、島の皆が終わらせてくれた。
本当にありがとうね。
さようならは言わないわ。
またね。
また会いましょう。
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