■ シズクとマギサ
私は私であり、〝あたし〟ではありません。
あたしはあたしであり、〝私〟じゃあ無い。
私は目が見えません。
あたしは目が見える。
私は優しくありたいです。
あたしは優しくなど無い。
ですが、
だが、
私は〝あたし〟の事が大好きです。
あたしは〝私〟のために動きたい。
私は〝あたし〟の表です。
あたしは〝私〟の裏じゃ。
ですから、
故に、
私は〝あたし〟を、ひとりにはさせません。
〝私〟はあたしを、ひとりにはさせやしないだろう。
私と〝あたし〟は、
〝私〟とあたしは、
――〝二人で一つ〟なのだから――