■ ひとを助けるということ
毎日忙しくて必死だったので、つづる余裕がありませんでしたが、
ようやく、余裕がでてきましたので。
ひとの役に立ちたい。ひと助けをしたい。
困っているひとがいて、私が助けられるなら助けたい。
そんな想いで、私は正義の味方レンジャー隊に、修行し、入隊しました。
ルカルナー師匠のもとで、ありとあらゆるお手伝いをしました。
医術の勉強だってしましたし、現場でお手伝いもしました。
長い間、働いていましたが、ようやく荒れた世間も落ち着きがでて。
ある日思いました。私はまだまだ未熟者だと。
そうして色々あって、ここに流れ着きました。
でも、考えが甘かったなあ……。
もう、生きるのが精いっぱいで、
どんどんお腹がすくし、どんどん喉が渇くし、どんどん体力が失われるし、
困窮して……極限に追い詰められて。
それで拠点を立てて休んでいたら、今の皆さんとの出会いがありました。
アノーヴァさん、一生懸命でがんばりやだったなあ。
マギサ様、態度はクールなんですけど、無理を隠していたなあ。
シズク様、ほんわかしてて、優しかったなあ。
サメーンさん、この娘はやけにたくましかったなあ。一番余裕を持ってたかも。強いなあ。
エスティさん。この娘は何としても助けなきゃって気持ちが一番大きかったなあ。
私は最初は菜食主義者だったんです。
レンジャーは殺しをしてはいけない規律がありますので。
特に私は命を助ける立場なのに、命を奪うってなんだか矛盾しているですし。
ですが、大変そうな皆さんを見てたら……そういう拘りを持っている場合じゃなくなってきたんです。
とにかくお腹にたまるもの。活力が出るものを!と思って、たくさんお魚を獲りました。
皆さんを支えるために必死で他の生き物も捕まえました。
命を繋ぐために何だってしました。
規律を破った私に、正義の味方と言える資格はないのではないかという疑問が浮かんできました。
ですが、途中でそんなこと言ったら、皆さんに余計な負担を与えてしまうかも、と。
もし、私が生き物を殺めもせず、植物食だけで生活しようとしていたら……。
この過酷な環境でこうして皆持っていたかは分かりません。
そして現在。助けの船が来ましたので、ようやく隠す必要もないと思い。
先ほど私はもうひとりのマギサ様……シズク様に隠していたことを話しました。
シズク様の言葉で、とても救われた気がしました。
そうですね……私の行動は、皆さんを生かすための、
皆さんの役に立つための行動でした。
そう思えば、正義の味方と、まだ名乗れるかもしれないですね。
今回はとても学ぶことが多かったです。
帰ったら私は菜食主義者に戻りますが……。
エスティさんががんばって作ったであろう、
あのラーメンの味は今後忘れることはないでしょう。
アノーヴァさん、マギサ様、シズク様、サメーンさん、エスティさん。
ありがとうございました。お元気で。