Eno.61 碧きワダツミの兄妹

■ ~はじまり~

「――――、――――――、――」

「――――!」

「――!――――――!!――――!!」



「――――――――!!!!」





にげて、

にげて、

にげつづけた。



おとうさまとおかあさまは、たみをまもるために、まっさきにつかまった。

じゅうしゃは、わたしたちをにがすために、いのちとひきかえのだいまほうをつかった。

わたしは、にいさまといっしょに、ひたすらにげつづけた。



にげて、

にげて、

にげつづけた。



がむしゃらに、ひたすらに、

みぎもひだりも、まえもうしろも、かえりみずに、

ぜんぶがこわくて、おそろしくて、しんじられなくて、

つかまらないために、ひっしに、およぎつづけて。



それで、

めのまえの、かいりゅうが――