Ino.105 無名の島
閃電の怪異へのお気持ちを呟くシマです
STATS
2人 / 人数
カジュアル / 難易度
スモール / 広さ
OVERVIEW
内輪ネタです
若干パラレルかも
本当はキャラが知らない、見ることがない情報へ言及してもいい。
利用規約範囲内で
チャットとメッセージ
ゲーム中はチャットはALLと同じ表示がされ、またメッセージは公開されません。
エピローグ期間に入り次第チャットは通常公開され、メッセージはゲーム終了後に通常公開されます。
かしわ鍋とぼたん鍋を食べたら涙がでてきた。
「……かしわ……つゆりんも好きなんよな……よぉ食べた……」
にしても、こんなところですき焼きが食べられるとは。
淡白な塩の味ばかりだったので、糖分がありがたい。
でも誰だろう……幽霊って。
メモ代わりに使ってた書き置きの謎のメモ。
もしかして……
「……桐生さん……?」
勘違いしている。
Eno.616:カツマ(湿度100%)は牡丹肉のしゃぶしゃぶを食べた!大ボリュームな肉塊が身も心も満たしていく……!!
「二歳から二歳半の雌猪。未経産で上物でしたね、これ」
ロース肉をできるだけ薄く切り、牡丹の花を描くように盛っていく。
野菜はない。森で採れたハーブや香草を盛ったので、山菜鍋の如くだ。
骨と昆布で出汁をとり、行者ニンニクや生姜のような山菜を隠し味に。
タレは煮詰めた出汁に熱を入れた少量の血を溶かし、柑橘の搾り汁を加え、塩で味を整えた。
余った血は腸に詰めて湯煎し、ブラッドソーセージにしておいた。
塩分とビタミン補充にはなるだろう。
心の臓が停止する前に傷を付け、血を抜いていく。血は容器で受ける。
血抜きが終わったところで中身を溢さないようにモツを抜き、肉を海に沈めて冷やす。そうする事で熱による肉質の低下を防ぐのだ。
モツは切れ目を入れ、裏返したりしつつ丁寧に海水で洗う。
胃袋の中身も確かめ、島内の餌場も確認しておく。
それから冷やした本体を引き上げると、ナイフで毛皮を剥いでいく。
毛皮の下の白い脂身、正確にはコラーゲンの層が美味いのだ。
それを残すように丁寧に、ゆっくりと毛皮を剥ぐ。
関節にナイフを入れて解体し、肉は部位ごとに切り分けていく。
特に美味いのは白身の多いロース肉の部分だ。
赤味やスジ肉の切れ端は、こちらでご相伴に預かろう。
最後に、肉に塩と森で見つけた山椒を擦り込んで保存性を高めて置く。
流れ着いた手紙を読んでいる。
……桐生さんて、あの桐生さんの事やろか。
いやに共感してしまった。手紙。
仮の助けだなんて関わるなら本当にひどいひとだ。
この子も退魔師で、桐生さんを信頼してたようだ。
いい子か。いい思い出か。
ひどいひとと。しんどい思い出。
「確かに死ぬつもりやったら、ちよっとの間やなぁ……」
2月29生まれなんや、この子。今は15か……。
あと15年、死んだ人間のこと考えなきゃかんのやなぁ……。
「何で死んでしもたんです」
声に出して、聞いてみる。
答えのない場所。
見上げた空。星が良く見える。
雨の気配がする。明日は降りそうだ。