Eno.275 君影 早霧

1日目


青い空、白い砂浜、遠く広がる大海原。

森は陽射しを遮る濃い影を作り木陰はあの日溺れた山中のように暗く
雨が降れば乾いた土も潤されることだろう身体を冷やし足を取られる泥濘を作り出すのだろう

すべてを包み込むような深い海は澄み渡りたやすく命を呑み込む底知れぬ水の中には
たくさんの魚たちが泳いでいる姿が目に浮かぶようだこちらを喰わんとする生き物が潜んでいるかもしれない

ああ、なんて。

……あは。海だー!」


なんて眩しく鮮やかな夏の風景暗く淀んだ恐怖を呼び起こす場所