Eno.70 佐々木 真名

(02)

私以外にも人(?)、いたらしい。
多分、人でいいんだよね? みんなカラフルで、シマチューバー?のガワがそのまま飛び出たらあんな感じなのかなって思ったくらい。鮫島さんはなんか日本人っぽい気がしたけど……いや皆さん外国の人?

皆と会った瞬間は、一人にして欲しいって、一瞬だけ思った。ほんとに一瞬だけ。

でも私はいつの間にか、驚く程スムーズにみんなと会話していた。凄いね。勝手に口、動くよ。なんでもない会話がなんでもないように出る。高校での生活と同じで、いつも通りだった。

助かった様な、寂しいような、悔しいような。

まだ現実味がない。ふわふわしている。
それはここに来る前……昨日や一昨日と同じ。頭が現実に着いて行けてない。ホシミさんが『夢みたい』って言ってたけど、まあ正直夢であってほしい。

熱を持った灰を思い出させるような日差しが嫌で、真っ先に帽子を作った。

次は蒸留器かな。
……彼のために色々勉強したものが、彼のためではない所で役立とうとしているんだ。気が付きたくなかったな。また手元が狂うじゃん。