初日・中のキロク

「本格的に放り出されちゃったなぁ…」
もちろん大自然に、だ。クラスでハブられるなど一度もあったことがない。
輪に入らなかったのは自分からだ、だから心地よく推し活に励むのであって。
みんなは親のこととか、これからのこととかに不安を覚えているんだろう。
かわいそうだな、かわいいな…アンニュイな表情もだいすきだよへへっ…

「寝る間際まで、推しの声が聞こえるとか
クソオタ冥利に尽きます…ありがとう世界……」
日があるときは寝て体力を温存しよう。
夜になればみんなねるだろうから、そのときに色々探せば良い。
自分一人だけ生き長らえるのは容易いことだと思う。
でも。
みんなと笑いながらそこに自分がいる妄想をしてしまう。

「かいじゃぐの ふいっぢすぎるぅおええ………ハァッハアッ…
ねよう…………ぽよ………」
じりじりの砂に、カニが横断していった。