Eno.694 源柚月

初日・中のキロク

「本格的に放り出されちゃったなぁ…」



もちろん大自然に、だ。クラスでハブられるなど一度もあったことがない。
輪に入らなかったのは自分からだ、だから心地よく推し活に励むのであって。
みんなは親のこととか、これからのこととかに不安を覚えているんだろう。
かわいそうだな、かわいいな…アンニュイな表情もだいすきだよへへっ…


「寝る間際まで、推しの声が聞こえるとか
 クソオタ冥利に尽きます…ありがとう世界……」



日があるときは寝て体力を温存しよう。
夜になればみんなねるだろうから、そのときに色々探せば良い。
自分一人だけ生き長らえるのは容易いことだと思う。


でも。

みんなと笑いながらそこに自分がいる妄想をしてしまう。


かいじゃぐの ふいっぢすぎるぅおええ………ハァッハアッ…
 ねよう…………ぽよ………



じりじりの砂に、カニが横断していった。