Eno.735 漣のギルベルト

アタシ、流されてる~!?


目が覚めたら知らない島!そんなことあるの?
アタシってば昨日何処で寝たのかしら。砂浜で眠った記憶はないのだけれど……。

それに信じられない!
なんだかそれどころじゃなくて、遅れて実感がやってきたのよね。

只人って実在したのね!

遠い祖先が丸い耳で、鱗も尾も牙もなくて~……なんて話は聞いてた。
竜族に知恵と文明を齎した偉大な種族。

その神話の証明みたいなことも目の前で起きたのよ。
火の魔術もルーンもないのに、めがね?っていうのでボッて!凄かったんだから!
それに飲めやしない海の水から飲める水を作る道具を作っちゃったり。

なんかドキドキしてきちゃった。
ドキドキしてる場合じゃないんだけどね……ホント。

タカユキちゃん、ヒロシちゃん、サダミツちゃん、イツキちゃん、あといぬの子。
もしかしたら他にも流れ着いてる人がいるかもしれないけど……
とりあえず、みんなで協力して生き延びなきゃね。

……生き延びても、助けが来なかったら……なんて今は考えない。
なんならお船ぐらい作っちゃえばいいのよ!作り方は……よくわかんないけど。

前向きに、前向きにね。平気よ、きっと……