Eno.727 千影マオ

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「にゃああー!(ぼす、たすけてー!)」

夜も更けた頃に助けを呼ぶ声。
緊急用の回線から繋がった声は一方通行で切れた。

「……今の声は、トーヤに属したチビ…のミオですね」

普通の撮影関係の仕事で、危険な場所には赴いていなかったはずでしたが…。

念のためにトーヤのマネージャーへ連絡するとトーヤは問題もなく元気と返ってきた。
トーヤからは「ミオは最近夜は自由時間として散歩している」とのこと。

「……急に力を付けてからまだ年数も重ねておらず不慣れなはずですし。散歩中に足を踏み外しでもしましたかね」

もう一度、ミオにこちらから連絡を取ってみるが音信不通。

荷物持ちや力作業用に影猫スタッフも居たはずですし、マーカーは既にあります。
あの子、力だけは付いていたはずですし。念のため現地には私が行きますか。

異界であれば数日かかりますかねぇ?と
海辺を探す準備をしたマオは、とぷりと影を渡った。


そして……。