Eno.96 バイパー

三頁目

社の人間以外とはあまり関わりたくないと思っていたが、よく考えれば社内でも私は上級エージェント以外とほとんど言葉をかわしていなかった。
最低限の文化的な生活をと思っていたが、そもそも私には最初から人間らしい生き方など与えられていなかった。
そんなことに今となって気がつくのだから、私は本当は上に立つことなど向いていないのだろう。あのまま暗い生涯を閉じればよかったのだ。

ああ、暑い。