Eno.559 笠居 実

笠居の思想 01

自営業であるのをいいことにまとまった休暇を設けて、
南の島に旅行に行こうと船に乗ったのだ。
甲板で景色を眺めていたら、突然大きな波がこちらに向かって…。

全く大変なことになってしまった。
不死の伝説とか、以上にご利益があると噂の神社とか、古くから伝わる土着の儀式とか。
知人に教わったそれらを面白がって旅行先を決めたのが良くなかったのかもしれない。
しかし同じ船に乗っていた面々は見当たらないが自分のように流れ着いた者は多くいるらしく、早々に出会って協力関係を築くことができたのは幸いなことだった。

目標は、救助船が訪れるまでの期間を生き延びること。
きっとなんとかなるだろう。
非常事態ではあるが、心のどこかには余裕があった。

「南の島…ってことには変わりない、のかなぁ?」