Eno.78 淡島陽葵

1.どこでもない海と島

流れてきたキャリーバッグを頼りにうっすらと見えた島にたどり着きました。
同じ船に乗っていた人はだれひとりいなかった。
 ここに私を導いてくれた、キャリーバッグに使えるものがあるかもしれない。
「・・・、寝袋しか使えなさそう。」
 不自然なほど少ない荷物、流された中身はなにかと考えを巡らしていくと、
ひとつの仮説、あの観光客は精霊さまを怒らせることが目的だろうにたどり着いた。

 生まれたばかりの島の浜辺にたどり着いた人や動物たちは、使えそうなモノを持ち寄って開けた場所に陣をはり、そこの場所に自然と吸い寄せられていった。
妖怪さんや妖精さんもいる、一体ここはどの世界なんだろう。
 貴族と名乗る二人を中心にいまできる最適なことを模索している。

まずは、木材と食料の安定的な確保方法を考えよう。
岩場から見つめる水平線はどこに続いているのかな?