Eno.210 天明・オックスフォード

始まり

 生きていた。
タルフォードの法則やブラカス次元仮説が俺の身で証明されたのだろう。
であるならばここは異世界で、ここにいる者たちは異世界人ということになる。
逆に、私の知るあの世界の人類は九割九分九厘滅んだということだ。
当然、これが私の見ている夢ならばその限りではないが。

 皆にはきっと帰る場所があるはずだ。ちゃんと脱出しなければ。
だがそれまでは、人がいた幸運とこの状況を楽しもう。