ちょっと前の出来事……
「いい加減休め。」
その言葉は、突然のことであった。
表の仕事、コーヒーショップでのバックヤードの一幕である。
「……休め、とは?」
「そのまんまの意味だ。麟、ここ数ヶ月休みなしで動いてるだろ。」
「休み……。」
麟 翠明はバリスタ兼諜報員。
表社会の身分としてコーヒーショップのバリスタ、裏の身分では諜報員として様々な施設へ潜入したり悪事を働く団体へのスパイとして侵入したりと様々だ。
そんな忙しい生活を送っているのを思い返してみるが、確かに睡眠を4時間しか取らない生活を4ヶ月続けているけれど別に体には異常ないし、バリスタの仕事も楽しい……なんなら。
「………先輩の方が休んでないですよね?」
「……俺のこたぁいいんだよ!いやまぁ確かに今日も寝てねぇけど……。」
ブツブツと愚痴を垂れている目の前のいい歳した諜報員を横目に、コーヒー豆を補充しようとしていく。
というところで自身の腕を掴まれる。
「……それはそれだ。お前、ここの仕事に入って2年だ。」
「……?」
「よくやってるよ、18歳で。でもな、若いうちに色々いいモン見てきて欲しいっていうのも俺にはあるんだ。」
「いいモン……と言ったら?」
「それは……綺麗な景色とか……綺麗なねーちゃんとか……。」
ため息をつく。……でも。
「綺麗な……景色ですか。」
「そう、綺麗な景色だ。上には俺が言っておく。
ちょっと早いが夏休みだ。見たことない世界とか、気の合う仲間とか見つけてこい。いいな?」
ポス、と頭を撫でられる。
「……見たことない、世界。気の合う……仲間。」
その言葉は、突然のことであった。
表の仕事、コーヒーショップでのバックヤードの一幕である。
「……休め、とは?」
「そのまんまの意味だ。麟、ここ数ヶ月休みなしで動いてるだろ。」
「休み……。」
麟 翠明はバリスタ兼諜報員。
表社会の身分としてコーヒーショップのバリスタ、裏の身分では諜報員として様々な施設へ潜入したり悪事を働く団体へのスパイとして侵入したりと様々だ。
そんな忙しい生活を送っているのを思い返してみるが、確かに睡眠を4時間しか取らない生活を4ヶ月続けているけれど別に体には異常ないし、バリスタの仕事も楽しい……なんなら。
「………先輩の方が休んでないですよね?」
「……俺のこたぁいいんだよ!いやまぁ確かに今日も寝てねぇけど……。」
ブツブツと愚痴を垂れている目の前のいい歳した諜報員を横目に、コーヒー豆を補充しようとしていく。
というところで自身の腕を掴まれる。
「……それはそれだ。お前、ここの仕事に入って2年だ。」
「……?」
「よくやってるよ、18歳で。でもな、若いうちに色々いいモン見てきて欲しいっていうのも俺にはあるんだ。」
「いいモン……と言ったら?」
「それは……綺麗な景色とか……綺麗なねーちゃんとか……。」
ため息をつく。……でも。
「綺麗な……景色ですか。」
「そう、綺麗な景色だ。上には俺が言っておく。
ちょっと早いが夏休みだ。見たことない世界とか、気の合う仲間とか見つけてこい。いいな?」
ポス、と頭を撫でられる。
「……見たことない、世界。気の合う……仲間。」