ヤドリは 美味しさ を覚えた!
やくそう、ものほしざお、くだものナイフとなべのふた。
お城のある大きな町と俺が住んでいた村、あとは小さな森くらいしかない島を隈なく歩き回って手に入ったのはそれだけだった。
やくそうは他のものに比べると苦くて青臭さがあるけど、体が食べ物だと認識してくれる。噛み切れるし飲み込める。
ものほしざおは当たり前だけど噛み切れない。木のささくれが口中に刺さって痛いから、この中では一番最悪だ。
くだものナイフは……流石に刃の方を口に入れる勇気はなかったので柄の方を齧ってみた。固い。食べられない。
鍋のふたはやくそうの次にマシで、金臭いけどなんか……栄養がある気がする、多分。
結局、俺はやくそうだけ食べていた。道具屋に行けば何故かタダでいくらでも貰えたし、慣れれば苦味も気にならないから。
でも、外の世界の味を知ってしまった今はとても戻れそうにない。
例えば、森に生えていた木の実。苦い以外の味が存在している時点で驚きなのに、プチプチした食感も楽しい。
それから、ユピターさんから貰った焼き貝……あの味は生涯忘れられない。毎晩夢に見そうなくらい、プリプリした食感と海のしょっぱさを感じられる味わいがたまらなかった。
ここには他にもたくさん食べられそうなものがある。まだ全員分潤沢に行き渡るだけの量と呼ぶには心細くても、皆の動きを見ていたら時間が解決してくれそうな気もする。
恥ずかしい話、やくそうしか食べてこなかった俺には何をどんなふうに調理すれば美味しいのかとか、全然わからない。食材に火を通しているのを見て感心したくらいには疎い。
だから、せめていろんな食材を集めてきて、皆に作ってもらおう。俺も、皆もここでたくさんおいしいものが食べられるように。
……それくらいはしないと、勇者じゃなくて穀潰しになっちゃうし。
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ヤドリは 食材に火を通すこと を覚えた。
ヤドリの グルメ度 が 1 あがった。
お城のある大きな町と俺が住んでいた村、あとは小さな森くらいしかない島を隈なく歩き回って手に入ったのはそれだけだった。
やくそうは他のものに比べると苦くて青臭さがあるけど、体が食べ物だと認識してくれる。噛み切れるし飲み込める。
ものほしざおは当たり前だけど噛み切れない。木のささくれが口中に刺さって痛いから、この中では一番最悪だ。
くだものナイフは……流石に刃の方を口に入れる勇気はなかったので柄の方を齧ってみた。固い。食べられない。
鍋のふたはやくそうの次にマシで、金臭いけどなんか……栄養がある気がする、多分。
結局、俺はやくそうだけ食べていた。道具屋に行けば何故かタダでいくらでも貰えたし、慣れれば苦味も気にならないから。
でも、外の世界の味を知ってしまった今はとても戻れそうにない。
例えば、森に生えていた木の実。苦い以外の味が存在している時点で驚きなのに、プチプチした食感も楽しい。
それから、ユピターさんから貰った焼き貝……あの味は生涯忘れられない。毎晩夢に見そうなくらい、プリプリした食感と海のしょっぱさを感じられる味わいがたまらなかった。
ここには他にもたくさん食べられそうなものがある。まだ全員分潤沢に行き渡るだけの量と呼ぶには心細くても、皆の動きを見ていたら時間が解決してくれそうな気もする。
恥ずかしい話、やくそうしか食べてこなかった俺には何をどんなふうに調理すれば美味しいのかとか、全然わからない。食材に火を通しているのを見て感心したくらいには疎い。
だから、せめていろんな食材を集めてきて、皆に作ってもらおう。俺も、皆もここでたくさんおいしいものが食べられるように。
……それくらいはしないと、勇者じゃなくて穀潰しになっちゃうし。
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ヤドリは 食材に火を通すこと を覚えた。
ヤドリの グルメ度 が 1 あがった。