Eno.569 麟 翠明

ちょっと前の出来事……2

「………と言ったけれど、リン。アイツひとりで大丈夫か……?」

休みを取れとは言ったものの、プライベートではあまり人と関わろうとしないアイツのことだ。
少し心配になってきた……、となる麟直属の先輩。

「……ま、なんとかなるか。頑張ってくれるだろう。」

腕を組みつつ、レジにやってきたお客さんの相手をしに行くのだ……。

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そして、肝心の麟の方だ。
突然仕事が休みになってしまった。それも長期の休暇。
予定をそんなすぐに組み立てれるわけでもないし、算段もついてない。

「………んー……。」

ベッドに腰掛け、静かに考えてみる。
綺麗な景色に、気の合う仲間……、綺麗なねーちゃん……に関してはよくわからないし、考えないでおこう。
しかし……。

「………先輩も後先考えないんだから。」

先輩とはよく行動するし、部屋も一緒になったりする。だからあの人のことはよくわかってる。
普段は色々適当だし、来ていた服はそこらへんに放りっぱなしにするし、声がうるさい……。
……と、愚痴を考えるのはよしておこう。

「………うん、今日店を休んでるあの人に聞いてみよう、かな。」

ギシ、とベッドから立ち上がる音が響くと同時に、窓の外を眺めてみる。

──── 眩しい。