Eno.606 エイデル・ダフニエル

時空の狭間の歪みにより辿り着く世界の記録ー1

例の知り合いに伝えるため、持っていた魔力式音声記録・送信装置を利用することとした。
私自身の魔力を使い記録を取る。
ここでは魔法は使えないもののようだから、幸い貯蓄はある。
こまめに記録をとっても問題はないだろう。

呼んで助けが来るわけでもあるまいし、サバイバル的生活に不要なものであると判断したため共有はしないが。


さて、今日気づいたことをまとめる。
・この島は何らかの生物の集合体である
形状は様々。色もまあ、様々ある。
意思を持ち、我々漂流者に助力してくれる。
さすがに食べるわけにはいかない。

・ほかにも漂流者がいる。
日光に焼かれて動けなかった時間があり、一回り背の高い少女に肩を借りた。
落ち着いた後拠点らしき場所に向かったが、かなりの数の漂流者がいる。
助けを求めるには丁度いい、それどころか足りすぎているくらいだ。
各々の手際の良さなのか、恐らく生きていく分には困らないくらい素材が集まっている。
有難い話だ。私も何か役立てるよう、気合を入れなければならない。

・マリスはほかの漂流者には見えない。
起こされたのだが、漂流者は彼の体を貫通していた。
物理的干渉に制限がかかっているのだろう。

・魔法が使えない。
使えなくても何とかなる。

今のところは以上とする。
腹が減った。米が食べたい……