新薬の研究レポート①
島に流れ着いてから最初の朝。
自分と同じ漂流者の一人が、森で不思議なキノコを発見した。
譲って貰い食べてみた結果、指先に若干の痺れあり。
数秒後にみるみる活力が湧き、激しい高揚感に包まれた。
疲れや気怠さが全て吹き飛んで、今なら何でもできる気がする。
身体的にも回復したような錯覚に陥るが、あくまで気持ちだけだ。
実際の体力は減っている。
元気の前借りという点では……そうだな。
上手いこと毒を抜いて、エナジードリンクとして改良すれば販売できるかもしれない。
が、安全な状態で店に並べるにはまだまだ遠そうだ。
キノコの欠片を瓶に保存し、持ち帰って研究する事にした。
無人島産エナドリ(天使命名)、確かにちょっと売れそうな響きがある。

「ああ……っ!!ああ!!
これ……すごい………!!」