Eno.398 佐藤三

★☆

三人で写真をとると真ん中の人が死ぬ



「――って話も有名だよね。」



「前に話したさ、『写真を撮ると魂を抜かれる』って話。
 3人の真ん中じゃなくても、写真撮影すること自体寿命が縮まると思われていたみたい。」



「……昔のカメラでは三人で写真を撮るとき、真ん中の人しかピントが合わせる事ができなかったの。」




「すると、真ん中の人ははっきり写る。
 はっきりと写った分、魂も多く盗まれているはずだ、と考えられたらしいね。」



「でもね、それだと当時の写真屋さんは大変だろうね。
 わざわざ高いお金を払って、写真を撮りに来る って状態だったから。」



「お客さんが3人並ぶとすると、必然的に真ん中に偉い人、年長者が立つ。
 学校の集合写真なんかでも真ん中に先生が来るよね、そんな感じ。」



「だから、写真に撮られる以前に一番早く亡くなる可能性が高くなるワケ。
 で、その結果、その人物が亡くなった後で生き残った両側の人物が『やっぱり真ん中は…』と思っちゃうのかも。」



「写真屋さんは商売あがったりだろうね、だから
 真ん中のひとには、密かに紙人形なんか持たせて『4人』にしてたらしいよ?」



「私を除いたら、クラスは30人だから……誰かが真ん中とかあんまり考えなくてもいいかな。」



「今のカメラは真ん中しかピントが合わないとかないしね。」



「…………」



「でも、もしも3人で撮りたい時があったら
 ぬいぐるみ。貸してあげるね」