Eno.137 トプラ・プリーステス

牙剥く自然

海中にいるときから違和感はあったのだが、
どうやらここの海は、元いた場所──いや認めよう、世界──に比べて、
海の水が相当『濃い』ようだった。

海水が飲めない。
初めて体験するこの事態は、私の余裕をかなりの勢いで吹き飛ばしていった。
今、ここにあるのは、干からびきったウミウサが一体。

ああでも、食べ物はまだマシなのは救いと言えるのかもしれない。
あるいは、苦しみを長引かせるための……