ここに来る少し前の話 過去4
従者としての名前はアルバと言った。
さして思い入れもない。
英雄の悲劇のヒロイン症候群に付き合いつつ、私は己の腕を傷つけて、皮膚を剥いだ。
私たちの「皮」は良い魔法素材になるというのなら、それを利用させてもらうまでだ。
両腕の「皮」を剥ぎ、闇ルートに流して武器を作らせた。英雄が作った国を護る魔法兵器を改造し、国を滅ぼす自爆兵器になるように手を回した。
自分がどれほど恵まれて生きていたかも省みずにただ運命を呪っている英雄をうわべだけで慰めつつ、私は国から逃げる振りをしながら準備をすすめていった。

「……あのときの国は荒み、都から少し離れた街では野盗や魔物が跋扈していた。もう手遅れだった。私が手を下さなくても、いずれ滅びていたかもしれない。」
さして思い入れもない。
英雄の悲劇のヒロイン症候群に付き合いつつ、私は己の腕を傷つけて、皮膚を剥いだ。
私たちの「皮」は良い魔法素材になるというのなら、それを利用させてもらうまでだ。
両腕の「皮」を剥ぎ、闇ルートに流して武器を作らせた。英雄が作った国を護る魔法兵器を改造し、国を滅ぼす自爆兵器になるように手を回した。
自分がどれほど恵まれて生きていたかも省みずにただ運命を呪っている英雄をうわべだけで慰めつつ、私は国から逃げる振りをしながら準備をすすめていった。

「……あのときの国は荒み、都から少し離れた街では野盗や魔物が跋扈していた。もう手遅れだった。私が手を下さなくても、いずれ滅びていたかもしれない。」