Eno.315 直箟 素直

真実の書 三頁目

 
前のページでは鍋島君の料理について触れたけれど、
実の所、まだそれを直接味わうには至っていない。

と言うか、この島に流れ着いてからは
専ら霞を食って暮らしている。
古代中国の仙人とやらは、
これで腹が膨れるんだから大したものだ。


武士は食わねど高楊枝。
美味しい食事はそれを必要とする人の口へと入るべきだ。

小学生の頃は、
給食のない土日は公園の草すら採って食った。
慣れている身からすれば、
もう少し粘れるはず……なのだが。

流石にあまり無茶をして体調を崩すようでは
薩摩隼人の名が廃る。
しばらくは真白野君を見習って、
森で自活生活でも送ってみるとするか……。