Eno.645 ヴィクトル・トート

謎生物日記3

火を。
持たされている。

何故なのかわからんが、おれが火を持たされている。

いや、何故なのかは明白だ。
あいつが火を持ちたがらないからだ。
この、ちょうど持ち歩けるくらいの火がまた嫌なんだと。
地面に下ろして焚き火にしてしまえば気にならないらしいが。

おれが燃えたらどうすんだ。と言ったが、燃えないだろとだけ返された。
配慮も何もあったもんじゃない。燃えないけど。

泳がされたり火を持たされたり散々だ。
おれが一番、真剣に、なるべく早く帰りたいと思ってる。
たぶん、絶対そうだ。