Eno.737 オオワ=シズ

大陸の外へ。

想えばこの大陸に来てどれくらいたっただろう。
ずいぶん長い間に思えるし、あっという間だったとも思う。
とくにこの数年で、私を取り巻く環境は大きく変わった。
なんといったって、エーテルがなくても身体のサイズを維持できる装飾品を得られたもの!
つまり、今の私は。誰の迷惑もかけずに外の世界を広く飛んでいくことだってできるということ。

この世界は、私が以前暮らしていた世界に大きく似ている。
伝え聞いた話でも、おそらく過去からの伝承や国の名前も似通っていた。
全く同じというわけではないけれど、それでも私はこの目で見たくなってきた。

もちろん、大陸にお別れしたいわけではない。
この地での様々な出会い、出会った物語たちは、私のかけがえのないものだ。
だから、本格的にさよならするわけではなく。これもまたちょっとした冒険だ。

まずは一週間ほど、最寄りのほかの大陸へと渡ってみよう。
大きくなっていけばあっという間だけど、
さすがにそうはいかないから、いつものサイズで。